【自宅Linuxサーバー】ここのWordPressサイトは7年物の中古ノートPCで動いています。

2014/12/06[公開] 2021/03/20[最終更新]

 このサイトというかブログは自宅PCサーバーのWordPressで稼動させています。現在稼動中のPCサーバーはThinkPad X61という7年前のノートPCです。

 ここにいたるまでのPCサーバーの機種選びや、自宅のインターネット回線、数あるLinuxディストリビューションの中からなぜDebian GNU/Linuxを選ぶ事になったかなどの経緯をご紹介します。これから自宅サーバーをやってみようという方の参考になればと思います。

このページの目次

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WordPressを動かすには、あまりにも非力だった初代PCサーバー

 上のアイキャッチ画像の白い物体が初代PCサーバーです。

ファンレスコンピュータ   UCMシリーズ UCM-0822B

http://www.technoveins.co.jp/products/upc/ucm0822b/

 2004年に発売されたレジなどに使われる業務用PCだったようです。WEBサーバーなんてスペック古くても関係ないと完全に舐めていました、というかWordPressがどんなモノかも知らずに用意しました。

良い点:ファンレス

 やはり自宅に設置してずっと電源を入れておくわけですから、ファンの音が気になると考えてファンレスPCだと静かでいいですね。ヤフオクでファンレスで探して、送料入れても2千円しなかったです。

ものすごく遅かった

 CPUがVIA C3 800MHz という2004年時点でも低性能の省電力PC向けのものです。メモリもSDRAM、HDDもIDEとさすがに規格が古すぎました。

 Debianも入り、WordPressも動かせましたがとにかく遅い、キャッシュ対策とかなしの状態で記事ページを表示するまで10秒くらいかかりました。

今は冷却台として活躍中

 さすがにWordPress用WEBサーバーとしては力不足だったようです。今は、2代目ThinkPadを上に置いて冷却台として活躍しています、ファンレス用ケースなので冷却性能は抜群です。

Debian GNU/Linuxを選んだ理由

 なぜDebianをサーバーOSとして選んだのか理由は簡単で、上記の初代サーバーにインストールできたのがDebianだけだったからです。

 有名どころの最新版Linuxディストリビューションを何種類か試しましたが、インストーラーが起動したのがDebianだけでした。10年前のVIA C3なんていうマイナーCPUですから、切り捨てられるのは当然だと思いますが、理由はわかりませんがDebianだけは動きました。それ以来、Debianを使い続けているワケです。

Debianにして良かった

 とにかく情報が豊富ですね、私は一から全部ググって済ませました。Debianの情報がなくてもUbuntuで検索するとだいたい同じ方法で対応できます。毎度あちこちのサイトをググるのも大変なので、自分の設定方法をこのブログで公開しています。いかに簡単にわかりやすく設定を進められるかに重きをおいて記事を書いています。ぜひとも参考にしてください。

現在のPCサーバーはThinkPad X61

 上のアイキャッチ画像の蓋を閉じてる黒いノートPCが2代目サーバーのLenovo ThinkPad X61 76753BJです。現在、Lenovoのサイトにも製品情報がないので、発売当時のIT Mediaの記事がコチラ

http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0705/31/news014.html

7年前のPCだが性能は十分?

 CPUはCore 2 Duo T7100 1.8Ghz、最大メモリ4GB、HDDはSATA、LANはギガビット対応と性能は十分です。実際につい最近までwindows7を入れてバリバリ使っていました。内蔵のLANポートが壊れてしまって使わなくなっていたPCでした。

リースアップ中古品で弾が豊富

 5年以上経った企業向けノートPCは、大量にリースアップ品として中古市場に出回ります。いま秋葉原にいくとメモリなし、HDDなしのジャンク品に近いX61が数千円で売っていたりします。いざ故障したとき、替え玉がいくらでもあるという安心感がいいですね。

ノートPCならUPS不要

 ノートPCなのでバッテリーが内蔵しています。最近はバッテリーの性能もあがり、7年経っても1時間分くらいはバッテリーが生きてたりします。また、ThinkPad X61はグローバルモデルでモバイル用としても使われていたので、互換バッテリーの種類が豊富で大容量バッテリーが安く入手できたりします。サーバー専用機やデスクトップの場合は、無停電電源装置(UPS)を用意しなくてはならないところを、ノートPCなので不要だったりします。ちょっとブレーカーが落ちたり、プチ停電の場合でも安心です。

LANポート故障

 内蔵のLANポートが故障しているため、外付けUSBタイプのギガビットLANアダプタを使っています。設定方法を記事にしています。

内蔵LANが壊れたのでLAN-GTJU3をDebian GNU/Linuxで使う

WordPressが十分な速度で動いているか?

 これはなかなか自分では判断できません、どうしても贔屓目で見てしまうので客観的に判断できないです。よかったら「アナタのサイト遅いよ。」とか「まあまあ十分じゃない?」とかコメントまたは、お問い合わせで教えてください。

回線はSpaaqs光ホームタイプ

 インターネット回線はSpaaqs光ホームタイプというのを利用しています。元々は旧USENから始まり、Gyao光になりUCOM光だかSpaaqs光になりそして今では新規受付終了ということに。

『spaaqs 光』ホームタイプ新規受付停止のお知らせ【PDF形式】

http://www.spaaqs.ne.jp/pdf/20140716_2.pdf(2021/03/20リンク切れ)

自宅サーバーやSOHOに最適だったが

 実は2001年のサービス開始から家の地域では最速で光網が配備され、グローバルIPアドレスが最初から5個も付いてくるという自宅サーバーやSOHOに最適の回線だったのですが、NTT光やKDDIの攻勢に負けてしまったという結末です。サービスが続く限り、今のSpaaqs光ホームタイプを使い続けます。

ドメインはお名前.comで取得

 ここのikt-s.comというドメインはお名前.comで取得しました。.comドメインなら年間千円以下でドメイン維持できるのがいいですね。

お名前.comのDNS管理サービスを利用してお手軽自宅サーバー運用

 DNSサーバーを自前で建てるとなると、とたんに自宅サーバー運用の敷居が高くなります。お名前.comでドメインを取得すると、無料でDNS管理サービスを利用することができます。安定、安心、簡単、とても助かります。ウチのPCサーバー1台の環境に、自前のDNSサーバーを用意する必要性は無いでしょう。

 勉強のために自宅にDNSサーバーを用意しようということであれば、話は別ですが。

こんな構成で運用中です。

spaaqs_homelan

 spaaqs光の終端装置(ONU)からHUB経由でThinkPadをつないでいます。サーバーにグローバルIPアドレスを固定IPに設定できるので、一般的なブロードバンド回線よりもルーターのポート開放設定が必要ないので簡単です。

【2015/03/10追記】

 現在はX61から新PCサーバーに移行しました。

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