Androidカーナビ TE103SIPを車載して、クロスビーのドライブを楽しく過ごすことができています。
今回は、Android標準のGoogleマップのナビをカーナビアプリとして使う場合に、トンネル内でナビはどうなるのかという疑問を実際に試して検証してみました。
いままでも車に乗るときは、スマートフォンをダッシュボード上に固定してGoogleナビを利用していましたが、そういえばトンネル内ではどうだったのかと思い出そうとしても、動いていたような、止まっていたかもとハッキリしません。
あくまでもスマートフォンのナビだからと、全く気にしていなかったからでしょうか。今回は、2DINタイプの車載Androidカーナビなので、なおさら気になるようになりました。
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推測
Googleマップのナビの仕様についてグーグルが詳しく情報公開しているわけではないですが、ネットで調べるとトンネル内の動作はおそらくこのようです。
- トンネルに入る前の速度と方向で移動し続ける前提でナビを続ける。
- 加速度センサーが端末に内蔵されていれば、それを元に微調整。
- その他内蔵されているセンサーなど、あらゆる位置情報を利用して計算する。
スマートフォンでよく内蔵されているのは加速度センサーです。ジャイロセンサー(角速度センサー)が内蔵しているスマートフォンは少ないです。さらに、携帯電話の基地局の情報から位置を収集できたり、Wi-Fiの電波からも位置を収集できたりします。Googleマップを使うには位置情報の使用許可をアプリに与えているはずなので、他のアプリと違ってGoogleのアプリならあらゆる位置情報を利用できると考えて不思議ではありません。
ところが、うちの車載ナビであるTE103SIPはGPS以外に位置情報を取得するセンサーは何も搭載していないはずです。ネットにつなぐのに手持ちのスマートフォンからテザリング共有していますが、これには位置情報は無いはずです。
なので、TE103SIPの場合はトンネル内ではGPSが切れる前の情報を元に、同じ速度で進み続ける前提でナビが続くと予想されます。
大橋ジャンクションで試す
ということで、首都高速道路の大橋ジャンクションを通った時にテストしてみました。大橋JCTからグルグル回って地下に入ったら、ずーっと地下を走る中央環状線なのでテストにちょうど良さそうです。
上りではすぐにナビ停止
東名から首都高3号線にいく上りから大橋JCTに右分岐で入ると、いきなりグルグル回って地下に入っていきます。
Googleナビは予想に反して、ジャンクションのグルグルの途中でビタ止まりのまま、南初台ICで地上に出るまで大橋JCTにずっと留まったままでした。
あれれ、ナビ動かないじゃんと落胆しましたが、これは推測ですがいきなりグルグル回りながら地下に入ったのでナビも先が予測しようがなくなり停止してしまったようです。
帰りはナビが動く
ナビが動かない結果にがっかりしながら、山手通りをUターンして南初台ICから入って帰ろうとしたら、今度は地下に入ってもナビが動き続けています。
どうやら南初台の入口は、山手通りからまっすぐ地下に入っていく構造のためそのままナビが動き続くようです。
よく分からないのが、帰りは家まで高速を使うまでもない距離なので一般道のナビルートが出ていたのですが、GPSが切れたあとに地下の高速道路のルートに切り替わっています。どういう仕組みなのでしょうか。
最初のうちは順調でしたが、この日は東名方向への分岐が渋滞していました。渋滞で止まっているときもナビだけは順調にぐんぐん先に進んでいきます。実車はまだ大橋JCTへの分岐にすら達していないのに、ナビではジャンクションのグルグルを勢いよく回っていました。
通常は5分もかからず地上に出るルートに30分かかったので、途中で別な道を走っているのと勘違いしたのか、ルートが勝手に切り替わり環状線を真っ直ぐ進んで大井町JCTの手前までナビが進んでしまいました。そこで計算できなくなったのかビタ止まりしたところで、実車が地上に出れたのでGPSが復活しました。
説明するよりも動画で見た方がわかりやすいと思いYoutubeに上げています。
普通のトンネルでは問題なし
今回は、かなり長い首都高地下トンネル内での検証だったのでかなり特徴的な動きをしてくれました。それでもまだトンネル内での動作がよくわからないナビアプリです。
一般的な一直線のトンネルなどでは、ほぼナビが動くでしょう。カーブをしながら入るトンネルなどでは、ナビが止まるかもしれません。渋滞さえなければ、最初の分岐くらいまではなんとかナビしてくれると思われます。