バックアップ用にNTFSフォーマットのUSBフラッシュメモリーを利用しようとした備忘録です。Debian Wheezyでデスクトップ環境があればUSBメモリを挿すだけで自動マウントしてくれるようですが、CUI環境の場合はマウントさせる必要があるようです。
なぜNTFSフォーマットなのかというと、バックアップ用なので緊急時にWindowsでバックアップデータを扱いたいからという理由です。Fat32でいいじゃんとも思いますが、WindowsでNFTSフォーマットしたUSBメモリを自宅Debian GNU/Linux Wheezy7.8のPCサーバーに挿したところから始めます。
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認識場所の確認
USBメモリを挿すと、Debianがデバイスとして認識しているのでその場所を確認します。suでroot権限になってfdisk -l コマンドで確認します。
# fdisk -l Device Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 * 8192 7538687 3765248 7 HPFS/NTFS/exFAT
実際にはもっといろいろ表示されますが、内蔵HDDの情報が最初に出て、その下にUSBメモリの情報が出ます。一番最後の行に注目しますと、USBメモリは /dev/sdb1 として認識されているようです。環境により認識される場所は違うので、この場所をメモしておきます。
ntfs-3gのインストール
Debian標準のままだと、NFTSのUSBメモリをマウントしても読み込み専用になるようです。そこでntfs-3gをインストールして読み書き可能でマウントできるようにします。
aptitude install ntfs-3g
USBメモリーのマウント
マウント用のディレクトリーを作成します。場所は/mnt でも/media でも任意ですが、今回は/mnt/usb1 というディレクトリを作成しました。
mkdir /mnt/usb1
マウントします。
mount -t ntfs /dev/sdb1 /mnt/usb1
マウントされたかdfコマンドで確認します。
# df ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置 /dev/sdb1 3765244 14280 3750964 1% /mnt/usb1
アンマウントします。
umount /mnt/usb1
OS起動時にマウントさせる
バックアップ用として常時USBを挿したままにする予定のため、/etc/fstabに設定してDebian起動時にマウントするようにしました。
# nano /etc/fstab /dev/sdb1 /mnt/usb1 ntfs default 0 0
OS再起動をしてマウントされるか確認します。
もしくは、再起動が難しい場合は
mount -a
dfコマンドでマウントされていれば成功です。
# df ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置 /dev/sdb1 3765244 14280 3750964 1% /mnt/usb1
備考
USBメモリのパーミッションを確認すると777になっています。
#ls -l /mnt/ drwxrwxrwx 1 root root 4096 3月 28 19:01 usb1
everyoneにフルコントロールです。バックアップ用であり緊急時にはwindowsなど別端末につないで読み込むことを考えるとこのままにしておきます。
USBメモリの使用方法によっては、オプションでuidやgidでユーザー管理、dmaskやfmaskでパーミッション指定することが推奨されています。詳しい設定方法は下記の参考サイトをご覧ください。
参考サイト: