2車線左折レーンの直進方法がわからない

2015/10/08[公開] 2016/01/01[最終更新]

 片側2車線以上の道路を自転車で走っていて、左折車で左車線が詰まっている交差点を直進したい場合の走り方の考察です。基本は左側の車線内を走行して直進するという交通ルールですが、これが片側2車線左折レーンになっている大きな交差点では、どうやって走ればいいのかわからないという内容です。

このページの目次

スポンサー リンク

基本ルール

(車両通行帯)
第二十条  車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。(以下略)
 道交法を引用しましたが、片側2車線以上の道路では一番左側の車線を走るのが自転車のルールです。勘違いしやすいのは、左車線のさらに左側を必ずしも走る必要がないということです。片側一車線の道だと、左側を走らないといけないので、ここが混乱しやすいですね。車の運転手でもこれを理解している人は少なそうです。
 

左折車で詰まっていたら

 下図の画像は、第一京浜の南蒲田交差点です。左折したい車で左車線が詰まっている状態でした。よくあるシチュエーションです。

左折車が詰まっている交差点、どう進むか
左折車が詰まっている交差点、どう進むか

左車線の右寄りに並ぶ

 左折車の列が動いていたら、左車線の右寄り側について流れに沿って進むのが正解です。列が動いていたらそれに従い進みましょう。

列が動いていたら並びましょう
列が動いていたら並びましょう

右側にスペースがあれば進む

 左車線が詰まっていて、左車線内右側に自転車が十分通れるスペースがあるときだけ右側を進みます。左車線内での走行なので、追い越しではなく、追い抜きということになるようです。大型車などでスペースがない場合は、決して無理はしないようにしましょう。必ず左車線内を走ります。右側の車線にハミ出すのはダメです。

左車線内の右側にスペースがあれば走行可能です。
左車線内の右側にスペースがあれば走行可能です。

以上が建前論

 基本ルールは以上で理解出来たと思います。道交法にも合致して堂々と左折車を避けて直進できるでしょう。ただし、車のドライバーには理解されにくいです。左車線の右側にいるだけでクラクション鳴らされたりします。なかなか複雑です。

 私もそうですが、現実には列が動いていても追い抜いて進むし、右車線にはみ出て進んだりします。それでも基本ルールは基本ルールです。理想と現実は違うということでしょうか。

2車線左折レーンで理論崩壊

 これが、左折レーンが2車線以上あるような交差点になると、いままでの理論が通用しなくなってしまいます。先ほどの南蒲田から第一京浜を上っていくと、環七と交差する大森東交差点での話です。片側3車線のうち左2車線が左折レーンになり、直進は一番右車線の一車線という交差点です。

第一京浜上り、大森東交差点です。
第一京浜上り、大森東交差点です。

安全性優先

 道交法厳守で左車線キープで走ると、2車線で左折してくる車の邪魔ですし、事故ったら死んだりケガをするのは自転車側です。ここは自分の命>>>道交法で進みます。

道交法を守れば危険
道交法を守れば危険

 実際に通った映像です。Youtubeのコメントでも歩行者用横断歩道を通ればいいのでは、という意見がありました。それが正解でしょう。ただし、ここの交差点で横断歩道を通るならば、ずいぶん先から歩道を進む必要がありそうです。

スポンサー リンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です