自宅サーバーのマザーボード交換でWordPress高速化を狙う(J5005-ITX)

2018/11/04[公開] 2023/10/08[最終更新]

このブログ(WordPress)を稼働させている自宅サーバーのマザーボードを3年8カ月ぶりに交換してアップグレードしました。(2015年当時のサーバー組み立て記事

今回のアップグレードに伴う高速化のポイントは、こちらの4点となります。それでいてファンレス無音(0db)、超省電力(推定30W以下)はそのまま引き継いでいます。

  • マザーボード …ASRock製 Q2900-ITX⇒J5005-ITX
  • CPU …Intel Quad-Core Pentium J2900⇒J5005
  • メモリー …DDR3(16GB)⇒DDR4(16GB)
  • ソフトウェアRAID0 …SSD1台(275GB)⇒SSD2台でRAID0(240GB)

このページの目次

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マザーボード

マザーボードは、ASRock製 J5005-ITXを購入しました。無音・超省電力を実現するためにこのシリーズのマザーボードを利用しています。

CPUがオンボードで搭載されており、Atom系列のコアでGemini Lake世代のIntel Quad-Core Pentium J5005が搭載されています。ベース周波数1.5GHzでターボブースト時最大2.8GHzとなります。

いままで利用していたQ2900-ITXとスペック数値だけ見るとたいして変わっていないような気もしますが、2世代分の世代交代と、メモリーがDDR4規格になったのに惹かれたのが今回購入した理由です。

詳しいスペックはASRock公式製品ページをご覧ください。

SSD

SSDは120GBを2台用意して、ソフトウェアRAID0で240GBのストレージとして利用します。理論上はリードライトの速度が2倍になります。

RAID0なので冗長性はゼロです。どっちかのディスクが壊れたら全滅です。とはいっても現在の120GB SSDの価格を考えれば、120GB2台と240GB1台の価格は同じですし、最初から2台1セットだと思えば故障の確率はいままでと同じです。バックアップだけは必ずとらないといけませんが。

購入したのはAmazonで購入できる激安中華SSDです。コストパフォーマンスは最高ですが長期運用にはどうでしょうか。試してみないとわかりません。

システムディスクをソフトウェアRAIDにしてLinuxをインストールする手順は別記事にしています。

メモリー

メモリーはDDR4なので、いままでのDDR3メモリーは流用できず買い直しです。いままで16GBだったので、また16GB(8GB×2枚)にしたかったのですが、今回メモリー価格が一番高かったので中古メモリーをヤフオクで入手しました。

マザーボードのスペック表には最大メモリー8GBとの表記がありますが、Amazonのレビューで16GBでも動いているという一文で8GB×2枚で16GBにしました。そもそも上記公式製品ページのサポート⇒メモリーサポート一覧表には普通に16GBのメモリーが載っています。

入手したメモリーはSK hynixのHMA81GS6AFR8N-UHでしたが、ちゃんと16GBで動いてよかったです。

DSCN8204
8GB×2枚で認識されています。

組み立て

ケースと電源はそのまま流用するので、マザーボードにメモリーを挿して、SSDをつないで組み込んだら完成です。

DSCN8192
マザーボードとメモリー
DSCN8187
SSD2台
DSCN8197
全部組み込んだ状態
DSCN8182
完成

代替サーバーを立てる

WEBサーバーなので、上記の組み立てのあとサーバーOS(Debian Stretch)、Nginx、PHP、MariaDBのインストール(いわゆるLAMP設定)をして、WordPressのバックアップを戻したりしていると、数時間かかります。

その間、サイトをダウンさせておくのもイヤなので代替サーバー(といっても普通のPC)を用意して交換作業中にもサイトが動くようにしていました。深夜にLANケーブルをつなぎ替える間だけのダウンタイムで移行できました。

詳しくは以前の切り替え時に記事にしています。

作業完了

ということで、この金曜日深夜から代替サーバーに切り替えて、土曜日に新サーバー構築、その深夜に新サーバーに切り替えを完了させました。

ダウンタイム数秒の予定が、なぜかCloudflareのCDSがエラーから復旧するのに時間がかかり、数分間のダウンタイムとなりましたが、深夜なのでまあ良いでしょう。

肝心のWordPressの速度アップは、なんとなく早くなったような気がしています。数値的な根拠は示せませんが、自宅サーバーは自己満足の世界なのでこういうことをやっているのが楽しいのです。

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