Debian 10 Buster サーバー最小構成インストール

2019/10/07[公開] 2020/03/08[最終更新]

 Debian 10 Busterを新規インストールする際に、私がDVDからインストールする手順のご紹介です。このあと記事にする予定のWEBサーバーとメールサーバーの設定などは、すべてこの最小構成でインストールしたDebianを元に構築しています。

 いままで約2年間Debian 9 Stretchで自宅サーバーを運用してきました。私はメジャーアップデートの際には「アップデート」ではなく「新規インストール」を行っています。2年に一度くらいは、まっさらにして一から始めるのが気分一新やる気が出ます。

このページの目次

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ダウンロード

 インストール用ISOイメージを下記からダウンロードします。

 光回線など速度が十分な回線を利用している場合は、PC/サーバー用 netinstイメージ をダウンロードします。毎回最新バージョンをダウンロードしてインストールできます。(このあとのインストール手順もこちらを元にしています。)

 ネット回線が遅かったりデータ上限がある契約の場合、 PC/サーバー用 DVDイメージ の方がいいでしょう。最初にフルデータ(3.6GB)をダウンロードするので、インストール時にはネット回線なしで実行できます。

 64bit/32bitの選択は、とくに理由がなければ64bitを選んでおけばいいと思います。

インストールメディア作成

 ダウンロードしたISOファイルを、DVD-Rにディスクイメージとして書き込みます。

 Windows(7以降)ならISOファイルを右クリックして「ディスクイメージの書き込み」が選べます。もしくはライティングソフトを使いISOイメージをディスクに書き込みます。

 USBメモリーを使う場合は、BusterからはISOファイルを展開して丸ごとコピーするだけで簡単にUSBインストールメディアを作れるようになったようです。

(追記)丸ごとコピーしたUSBで起動できるのはUEFIブート対応のマザーボードを搭載したPCのみでした。BIOSタイプのPCは従来のブータブルメディアを作成する必要があります。(追記終わり)

 Windows10でしたらISOファイルを右クリックで「マウント」を選ぶと仮想ディスクとして展開できます。それをUSBメモリーにコピーして完成です。

 起動互換性はDVDの方が高いので、USBで起動できない場合はDVDで起動したほうが確実です。

インストール

 作成したDVD(もしくはUSB)インストールメディアからPCを起動します。外部メディアから起動させる方法はPCにより作法が違います。

 以降の画像は、インストールメディアから起動したところからの説明です。 キャプチャーの都合上、VirtualBoxの仮想マシンにインストールしたときの画像となります。

Graphical Installを選びます。

Graphical Installを選びます。
Graphical InstallでEnter

キーボードの「J」を押すと、日本語(Japanese)が選びやすいです。

「日本語」を選択
「日本語」を選択

「日本」が選ばれているのを確認して「続ける」

「日本」を選択
「日本」を選択

「日本語」が選ばれているのを確認して「続ける」

「日本語」を選択
「日本語」を選択

ホスト名を任意に設定します。

ホスト名を設定
ホスト名を設定

メインで利用するドメイン名を設定します。

ドメイン名を設定
ドメイン名を設定

rootのパスワードを設定します。

rootのパスワードを設定
rootのパスワードを設定

ひとつ目のユーザーアカウントの本名を設定します。たいてい次のユーザー名と同じにしています。

ユーザー名を設定
ユーザー名の本名を設定

ひとつ目のユーザー名を設定します。

ユーザー名の設定
ユーザー名の設定

ユーザーパスワードを設定します。

 ユーザーパスワードの設定
ユーザーパスワードの設定

ディスクのパーティション設定をします。サーバー専用機なので「ディスク全体を使う」ガイドに任せます。

「ガイド-ディスク全体を使う」を選択
「ガイド-ディスク全体を使う」を選択

インストールするディスクを選択します。ディスクが複数ある場合は間違えないように注意します。

インストールするディスクを選択
インストールするディスクを選択

「すべてのファイルを1つのパーティションに」を選択しました。(初心者向け)

「すべてのファイルを1つのパーティションに」 を選択
「すべてのファイルを1つのパーティションに」 を選択

「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択します。

 「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」 を選択
「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」 を選択

最終確認なので「はい」を選びます。

「はい」を選択
「はい」を選択

別のCDやDVDは検査しないので「いいえ」を選びます。

「いいえ」を選択
「いいえ」を選択

アーカイブミラーは「日本」を選択します。

「日本」を選択
「日本」を選択

アーカイブミラー「deb.debian.org」を選びます。

「deb.debian.org」を選択
「deb.debian.org」を選択

プロキシ情報があれば入れますが、無いので「空欄」のままにしました。

プロキシ情報は「空欄」

調査に参加するかしないか、好きな方を選んでください。

「はい」か「いいえ」どちらでで

「標準システムユーティリティ」と「SSHサーバー」の2つにチェックを入れました。

「標準システムユーティリティ」と「SSHサーバー」の2つにチェック

Grubのインストールは「はい」を選びました。

「はい」を選択

「dev/sda」を選択しました。

「dev/sda」を選択

インストールが完了しました。「続ける」を押すと再起動します。

「続ける」を選択して終了

再起動後にカーソルだけの真っ黒の画面になれば完了です。

家のサーバーは普段はキーボードもディスプレイもつないでいないので、デスクトップ環境は不要です。操作はすべてクライアントPCからSSH接続です。

WEBサーバーはapache2を使わないので、インストール時には選択しません。

再起動でつまづく

 以上で、Debian 10 Busterの最小構成インストールは完了です。

 このあとファイヤーウォール(iptables)の設定やWEBサーバーのインストールを行うわけですが、いきなり迷ったのがSSH接続で操作しているとrootになっているのに再起動(reboot)などの基本的なコマンドすらbash:コマンドが見つかりませんとエラーが出ることです。poweroffやadduserなども使えません。

 これは、” su “でrootになっているとダメなようです。” su – “ (スペース+ハイフン)と入れてrootになると、いままで通りrebootできるようになりました。

 まだ本番サーバーはStretchのままですが、前途多難な予感です。

(追記)今回、WEBサーバーはOpentLightSpeedをこのあとインストールして利用しています。

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