2017年2月、ベトナムのフーコック島の南の端のほうにある二つのビーチに一日かけて夫婦二人乗りのレンタルスクーターで行ってきました。ケムビーチは秘境中の秘境ビーチという情報でしたが、行ってみたらリゾート開発の影響で秘境どころじゃなくなりそうでした。サオビーチは白い砂浜と海水の綺麗な観光客で賑わうビーチでした。
このページの目次
ケム ビーチに行く
まずはケム ビーチ(Khem beach)に行きました。ケム ビーチはローカルのみぞ知るという秘境ビーチで、ここで新鮮なシーフードが食べられるレストランが並んでいるという情報です。ランチをここで食べる計画です。
Google Mapではここになります。
MAP通りには行けない
フーコック島を南下するDT46道路は、舗装されたほぼ片側2車線なので問題なく進めます。そこからどこかで左折して、舗装されていない砂利道を行くのですが、Google Mapを拡大して見たビーチにまっすぐ行けそうな道は、行ってみたらリゾートホテル開発工事中で進めませんでした。
私たちは、下図の赤ルートで行きました。すでに開業済みのJWマリオット ホテルのゲート(ゲートはまだ工事中)のすぐ隣から入る砂利道を進みました。
あとから分かったわけですが、フーコック プリズンの隣から入る砂利道を進んだ方が正解でした。赤ルートは途中から砂利道というよりも土砂道になります。バイク一台通れるわだち上を走らないと進めません。
ケム ビーチに到着
なんとかゆっくり進んで行くと、ボロボロの橋が見えたらすぐ先がビーチです。ローカル民はこの橋もバイクで進むようですが、観光客は橋の手前でバイクを停めて歩いて行きます。
ビーチに到着したのが11時くらいでしたが、泳いでいる人はいなかったです。海上で漁師さんがベトナム特有の丸いボートで漁をしているところでした。
海水もキレイで、白くて細かい砂浜ですが、海水浴場ではないので、浜辺には打ち寄せられたゴミが散乱しています。
プライベート ビーチ化が進む
ビーチの右側に見えるカラフルな建物群はなんだろうとビーチ沿いに歩いていくと、カチッとした制服を着たガードマンがやってきて追い返されてしまいました。どうやら開業したばかりのJWマリオット・フーコック・エメラルド・ベイ・リゾート&スパのプライベート ビーチに足を踏み入れてしまったようです。
シーフード レストランは1店舗健在
本来の目的であるシーフード レストランは、ほとんどが撤退してしまったようです。ビーチ周辺や建設現場のほうもブラブラ歩いてみましたが、ネットで見たような活気のある浜辺のレストラン群らしきものは跡形もなく、ひとつだけボロ橋からビーチに出てすぐにある小屋のようなものがあるだけです。どうにも入り辛そうな、ローカル仕様の雰囲気です。
それでも12時頃になると、魚介を焼いた良い匂いがしてきます。英語が得意な奥さんがこの店で食べられるのか聞いても、お店の人には通じませんでしたが、食事をしていた先客に「浜辺で漁師から直接魚介を買って持ってくれば食べられるよ」と教えてもらいました。
漁師から魚介を買う
見ると、さっきまで海上で漁をしていた丸いボートが、浜辺まで戻ってきていて魚を陸揚げしています。これから市場にもっていくだろう魚を直接交渉で買いました。
たくさんいる漁師さんの中から、カニをたくさん持っていた漁師のおばさんから買ってみました。最初にカニをくれとジェスチャーでやりとりすると、カニとシャコばかり袋に入れてくれます。小魚も指さすもなかなか入れてくれません。カニが一番値段が高いからでしょう。カニ4匹、シャコ6匹、小魚2匹で150,000ドンでした。
網焼きで食べる
それをお店に持っていき、足元の炭火で網焼きにして食べました。やはり獲れたての魚を焼いて食べるのは、美味しいに決まっています。英語で教えてくれた隣の席のお客さんは、ホーチミン出身のマリオットで働くコックさん二人組でした。この方達の親切のおかげで、ここで食事ができました。お店に飲み物代もろもろで95,000ドン支払いました。
リゾート開発真っ只中
今回のケム ビーチの状況は、すぐに変わってしまうでしょう。DT46沿いのマリオット ホテルのゲートが完成すれば、舗装路でビーチまで行けるようになりそうですし、もうひとつ大きなリゾート ホテルが建設中なので、プライベート ビーチ エリアがさらに拡大してしまうでしょう。そうなると、今回のお店も無くなってしまうかもしれません。
フーコック プリズンに寄る
ケム ビーチからサオ ビーチに移動するために、一旦ガタガタ道からDT46道路に出る必要があります。ケム ビーチのボロ橋からガタガタ道をまっすぐDT46に出ると、フーコック プリズン沿いに出ます。入場無料なので、フーコック プリズンも見てきました。
実は、ケム ビーチに行く前に最初に寄ってみたのですが、11:00-13:00までお昼休みだったので、このタイミングで行ってみました。ベトナム戦争時代の収容所の様子が人形で表現されています。
残酷な拷問シーンが続きますが、最後まで見ると地下壕を掘ってプリズンの外へ脱獄できたところまで表現されていて、少しなごめるようになっています。
サオ ビーチに行く
続いてサオ ビーチ(sao beach)に行きました。サオ ビーチは海水浴場なので、DT46を走っていると周りに飲食店やお店が急に増えてきます。そのあたりで看板が出ているところを曲がれば良いので分かりやすかったです。
砂利道ですが、先ほどのケム ビーチへの道と比べれば、この道は整備されていると感じます。タクシーや車もたくさん走っています。ビーチへの矢印看板も出ていて分かりやすかったです。
Google Mapではここになります。
ビーチに到着
ビーチ手前に無料のバイク置き場があったので、そこに停めて歩いてビーチに行きました。サオ ビーチは、観光客もたくさんいる海水浴場です。レストランもたくさん出ていますし、浜辺のパラソルやチェアーやタオル、シャワーを借りられるお店が並んでいます。
パラソル セットを借りる
私たちは、ビーチの端の方まで歩いて、そこでパラソルとデッキ チェア、タオル、シャワーがセットで二人分300,000ドンのところで借りました。高いかもしれませんが、午後3時頃に到着したので、空いているのがここくらいしかなかったのです。
短い時間でしたが、のんびりできました。私たちが泊まった西側のホテル前のビーチよりも海水が断然綺麗でした。砂浜も白くて粒が細かいです。持ってきたシュノーケルセットを使い、明日行くシュノーケル ツアーの練習ができました。
夕日はうしろ側
夕日が沈む頃までビーチでのんびりしてから帰りました。今日行ったビーチは、どちらも東向きの海岸に位置しているので、夕日が海に沈まずに、海岸の後ろ側に沈んでいきます。ベトナムで唯一、夕日が海に沈むフーコック島ですが、このビーチは違います。ともあれ、帰りもゆっくり安全運転で45分でホテル着でした。
今回の旅行記その他記事
2017年2月のベトナム旅行記は、JAL海外ダイナミックパッケージを利用して羽田→ホーチミン、そこから自由旅行でフーコック島に行ってきました。私の旅行記は、いつも日本に帰ってきてから書けた記事から公開しているので、時系列バラバラです。よろしければぜひ、上記の今回の旅行記事もご覧ください。