Debian LinuxでクラウドストレージTeraCloudをWebDAVマウント

2017/05/06[公開] 2020/03/16[最終更新]

無料で10GB使えるクラウドストレージサービスのTeraCloudを、Debian JessieでWebDAVでマウントする設定をしました。このサイトを動かしている自宅サーバーのバックアップ用途です。いままで利用していたオンラインストレージのDriveeの無料アカウントサービスが終了するので、乗り換えです。

設定方法は以前記事にしました、DriveeとBoxをdavfs2でマウントする方法とほぼ同じです。

このページの目次

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TeraCloudのアカウント登録

まずは、TeraCloudのサイトに行きアカウント登録を済ませます。サイトはコチラ。

設定に必要な項目は、ログインID、パスワード、WebDAV接続URLの3点です。WebDAV接続URLは、アカウントにログインしてマイページで確認できます。この記事では、例として下記の設定で進めたとしています。

  • ログインID…UserID
  • パスワード…password
  • WebDAV接続URL…https://nanao.teracloud.jp/dav/

davfs2のインストール

davfs2をインストールします。suでroot権限になって作業します。途中でroot以外のユーザーにマウント可能にさせるか聞いていますが、マウントできるのはrootだけで問題ないので「いいえ」で進んで良いでしょう。

aptitude install davfs2
teracloud2
root以外のユーザーでもマウントできるようにするか選ぶ

マウントテスト

マウントディレクトリを作成します。

mkdir /mnt/teracloud

マウントします。

mount -t davfs https://nanao.teracloud.jp/dav/ /mnt/teracloud

ログインIDとパスワードを順番に聞いてくるので入力してマウントします。

dfコマンドでマウント出来ているか確認します。

df
ファイルシス                       1K-ブロック      使用    使用可 使用% マウント位置
https://nanao.teracloud.jp/dav/  1333333332 800000000 533333332   61% /mnt/teracloud

何かファイルを作成したりコピーしてクラウド上で同期されていれば成功です。

ログイン操作を自動化

/etc/davfs2/secrets にログインIDとパスワードを書いておくとマウント時のログイン入力を省略できます。

nano /etc/davfs2/secrets

ファイルの末尾に、WebDAV接続URL、ログインID、パスワード の順に記載します。

https://nanao.teracloud.jp/dav/  UserID  password

OS起動時にマウントさせる

/etc/fstab に記入しておけば、Debian起動時にマウントした状態になります。必要であればですが。

nano /etc/fstab

ファイルの末尾に一行追加します。

https://nanao.teracloud.jp/dav/ /mnt/teracloud  davfs  _netdev,rw,user 0 0

(2020/03/16追記)Debian10のcui環境では、上記fstab内容で起動時にエラーがでるようになりました。今はこちらにしています。

https://nanao.teracloud.jp/dav/ /mnt/teracloud  davfs x-systemd.automount,_netdev 0 0

バックアップで利用

 以上でTeraCloudをWebDAVで起動時に自動マウントすることができました。自宅サーバーは万が一の事を考えると、バックアップデータを自宅以外に保管する必要があります。クラウドストレージを利用すれば、自宅にいながら自宅外にデータをバックアップできるので便利です。

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