無料で10GB使えるクラウドストレージサービスのTeraCloudを、Debian JessieでWebDAVでマウントする設定をしました。このサイトを動かしている自宅サーバーのバックアップ用途です。いままで利用していたオンラインストレージのDriveeの無料アカウントサービスが終了するので、乗り換えです。
設定方法は以前記事にしました、DriveeとBoxをdavfs2でマウントする方法とほぼ同じです。
このページの目次
TeraCloudのアカウント登録
まずは、TeraCloudのサイトに行きアカウント登録を済ませます。サイトはコチラ。
設定に必要な項目は、ログインID、パスワード、WebDAV接続URLの3点です。WebDAV接続URLは、アカウントにログインしてマイページで確認できます。この記事では、例として下記の設定で進めたとしています。
- ログインID…UserID
- パスワード…password
- WebDAV接続URL…https://nanao.teracloud.jp/dav/
davfs2のインストール
davfs2をインストールします。suでroot権限になって作業します。途中でroot以外のユーザーにマウント可能にさせるか聞いていますが、マウントできるのはrootだけで問題ないので「いいえ」で進んで良いでしょう。
aptitude install davfs2
マウントテスト
マウントディレクトリを作成します。
mkdir /mnt/teracloud
マウントします。
mount -t davfs https://nanao.teracloud.jp/dav/ /mnt/teracloud
ログインIDとパスワードを順番に聞いてくるので入力してマウントします。
dfコマンドでマウント出来ているか確認します。
df
ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置 https://nanao.teracloud.jp/dav/ 1333333332 800000000 533333332 61% /mnt/teracloud
何かファイルを作成したりコピーしてクラウド上で同期されていれば成功です。
ログイン操作を自動化
/etc/davfs2/secrets にログインIDとパスワードを書いておくとマウント時のログイン入力を省略できます。
nano /etc/davfs2/secrets
ファイルの末尾に、WebDAV接続URL、ログインID、パスワード の順に記載します。
https://nanao.teracloud.jp/dav/ UserID password
OS起動時にマウントさせる
/etc/fstab に記入しておけば、Debian起動時にマウントした状態になります。必要であればですが。
nano /etc/fstab
ファイルの末尾に一行追加します。
https://nanao.teracloud.jp/dav/ /mnt/teracloud davfs _netdev,rw,user 0 0
(2020/03/16追記)Debian10のcui環境では、上記fstab内容で起動時にエラーがでるようになりました。今はこちらにしています。
https://nanao.teracloud.jp/dav/ /mnt/teracloud davfs x-systemd.automount,_netdev 0 0
バックアップで利用
以上でTeraCloudをWebDAVで起動時に自動マウントすることができました。自宅サーバーは万が一の事を考えると、バックアップデータを自宅以外に保管する必要があります。クラウドストレージを利用すれば、自宅にいながら自宅外にデータをバックアップできるので便利です。