この4日間で2件だけですが、NTTのひかり電話の固定電話に着信があったので折り返したら、まったく的を得ないところに掛かって、そんな電話かけた覚えがないと先方に言われたというのが連続しました。
一つ前の記事で書いた通り、私はひかり電話の番号を非通知拒否にして着信お知らせメールを確認してから電話番号で検索して迷惑電話ではないことを確かめてから、かけ放題の携帯で折り返しています。それくらい固定電話にはセールスや勧誘の電話が紛れ込んでいるので、電話機を外してもいいくらいの扱いです。
そんなにジャンジャン仕事の電話が固定電話にかかってくるという事がないので、今まで特にそれで問題なかったのです。(仕事の電話が少ないという大問題はありますが…)
それが、ネットで迷惑番号データベースを調べてもモロ迷惑電話だとは判断できず、その番号で会社のHPが出てきたりしてたので折り返しかけたら、、というのが連続したのです。何かの間違いかとも思いますが、考えれば考えるほど、電話番号を偽装した迷惑電話や詐欺電話だったと考えるのが一番納得できます。
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発信者番号の偽装対策は終わったことにされている
「発信者番号の偽装」で検索すると、わりと古い情報しか上の方には出てきません。それらはすでにNTTや携帯各社は大抵すでに対策済みで、番号を偽装した電話はありえないというのが電話会社側の主張のようです。
ただし絶対ないと言い切れるのは自社内の電話同士の場合にかぎる。という最後の一文に注意です。
NTT東日本では、他通信事業者のネットワークからNTT東日本の契約者回線に着信する通話において、偽装された発信者番号が表示されることを防ぐ対策を実施いたします。(2005年10月以降実施)
本対策は、発信者の電話番号を偽って通知し詐欺行為におよぶ事件(電話詐欺)等の防止策として、社団 法人電気通信事業者協会策定の「発信者番号偽装表示対策ガイドライン」に準じ実施するものであり、発信者番号が偽装された疑いのある通話は、発信者番号を 非通知といたします。
なお、NTT東日本のネットワーク内で発信者番号が偽装されることはありません。
引用:NTT東日本|発信者番号表示の偽装防止対策について
海外の番号偽装サービスを利用する
海外では発信者番号を変更して電話をかけるサービスが一般的に存在している国もあるようです。そのサービスを利用して電話番号を偽装した電話をかけるという方法があったようです。わりと古い手法で2005年以前にはあった問題のようです。
NTTや携帯各社は特定海外からの電話を強制非通知にすることで対策済みのようです。
LINE電話の偽装可能問題
2014年の去年の話です。LINE電話のサービスが始まった当初、登録のやり方によっては別の携帯番号で発信する携帯を作れるという話があったようです。
これもLINE側がすでに対策済みです。現実的な被害が出たという問題よりも、LINE叩きのネタにされたという印象です。
自前でSIPサーバーを立てる
Asteriskは全く健全なオープンソースのIP-PBXソフトウェアです。しかしそれを悪用して番号偽装を企てる輩も存在するかもしれないらしいです。
ただし、いくら技術的に偽装できても電話会社側で強制非通知にされては意味がありません。IPアドレスから発信元が追跡できるらしいので警察が本気を出したらと考えると、そんな自殺志願者はいないだろうという前提なのでしょうか。詳しくはわかりません。
現在でも偽装は可能なのか
しかし、実際に偽装されたとしか思えない着信があったのですから、何かしらの方法があるということでしょう。
App Store公式アプリ
spoofcardというiPhoneアプリがApp Storeからダウンロードすることが出来ます。脱獄アプリとかではなく公式アプリです。ダウンロードは無料ですが、発信するのはアカウント登録のうえ有料のようです。上で書いた海外の番号偽装サービスのスマホアプリのようです。
海外アプリなので、料金を払って番号を偽装できても、日本の電話会社側で強制非通知にされる可能性が高いです。お金をドブに捨てるだけだと思いますが、未確認です。なんで日本のApp Storeに出てくるのでしょうか?不思議ですね。
IP電話ごと乗っ取り
今月初めに読売新聞の一面に出て話題になりました、IP電話の乗っ取りです。国際電話の請求被害が数百万になったというニュースです。今日のニュースでも国際電話のサービスをNTTに停めてもらうよう要請中に被害にあったというのが話題になっていました。
この被害の詳細はなぜか出てこないのですが、中小企業向けビジネス用IP電話の通信機器が狙われているようです。対策として国際電話への発信停止ばかりが広まっていますが、乗っ取られているなら国内へも発信し放題です。迷惑電話や詐欺電話の踏み台として使われている乗っ取られもあると考えると辻褄が合います。
国際電話よりも目立たないので被害に気づかないままということもあるでしょう。今回の私の所にかかってきた2件とも、おそらく中小企業と思われる番号でした。
NTT東日本の情報を載せておきます。
NTT東日本|ひかり電話における第三者による不正な利用に関する今後の対策等について
最後に
ただのセールスや勧誘なら、番号を偽装する必要も理由もまったくありません。詐欺や犯罪というたちの悪い電話だった可能性が考えられます。もし電話に出ていたらと、内容が気になるところです。次回またかかってくることはあるでしょうか。
あと、これも今日のニュースです。何か全部がつながりそうで怖いですね。
年金情報流出101万人、全都道府県で被害
年金機構が発表
【2015.8.13追記】
この記事を書いて以降、いまのところ偽装っぽい電話はかかってこなくなりました。
通知されてくる発信者番号が信用できない場合があるということは、もし
「発信者を同定する唯一の手がかりが番号通知」
というような状況に直面した時に、番号だけで発信者を信頼するのはやめたほうがいいということですね。もしそうなった場合には、その番号にこちらからかけ直すことで真偽を判定できそうですね。
いろいろ調べていて、比較的新しい情報として発見いたしました
2019/8/14付 在マイアミ日本国総領事館からの「米国内の日系企業を狙った詐欺未遂事件の続発」という注意喚起情報の中で、「発信元の電話番号が実際に狙われた企業の日本本社の代表電話番号と同じである」との記述がありました。
外務省の「たびレジ」に登録して、海外安全情報として配信されたものです。
日本国内での話ではありませんが、発信者番号偽装に関連する情報としてご参考まで。
>ただし絶対ないと言い切れるのは自社内の電話同士の場合にかぎる。
保証できるのが自社のことだけっていう単純な話。
貧困国で新しい電話会社が建てられて乗っ取られるか、各電話会社の情報漏洩がない限り問題ないかと。
IP電話の乗っ取りも、単純に設定情報が漏洩してるのが原因。
自前でSIPサーバ立てても当てずっぽうで商用環境には繋がらないから有り得ない。
海外の電話会社経由は、金の力で電話会社管理下の実ノードから送られてるから、世界中のどの電話会社でも対処のしようがない。